「0」か「1」で判断するのがコンピューターです。その機能を使いながら、だんだんと「0」と「1」の「間」を認識できる時代になってきました。
この「間」という概念がとても重要です。
きれやすい という言葉があります。
子ども達が、問題に直面した時、それ以上の判断をすることが困難となって、判断を中止してしまう、それでも感情の行き場がなくて、発散させる状態のことを「きれる」といいます。
行き場をなくした感情をコントロールするには、中間の存在が大切です。
例えば、学校の成績でトップ3に入ると賞状をもらえるとします。
どうせできないから、とあきらめるのは「0」か「1」の思考です。
いわゆるステレオタイプです。
心ある組織や学校なら、その道中=道のりそのもの も認めてくれるはずです。
それは
「あと少しだった」
「あれを改善したら、次はここまで行ける」
など、「認める」というプロセスのことです。
このプロセスを通過することで、たとえ100人中、100番目であったとしても達成感や次への活力を持つことができます(そもそも●●番目という概念が心の崩れを助長する)。
「君は、1ではなかった、しかしながら0でもない。0.5は進んだと思うよ」
と認めてくれる誰かの存在が、日本の未来を作ります。
また、そのように認められた人々が同じ思いを伝承することで、さらに次の世代が築かれます。
気づきましょう、そして築きたいですね、「0」 と 「1」 の 間を。
そのために、考える習慣を持ちましょうね。
そもそも、こんなに激しく、目まぐるしく世間の価値観が変わる世の中ですから、答えだけを携えて歩き回る時代ではありません。
都度の判断が、価値観そのものなのですから。
気づきましょう、そのことに。
一刻も早く。
Vol. 36 No.42 6/30/2017
考える習慣が世界を救う