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見守るとはCONCEPT

見守るとは何をすること?

子どもの姿を「見守って」とよくいわれます。
巷の本にも書いてあります。
しかし、具体的な方法についての記述を探すのは、専門書の中にも、難しいです。
なぜなら、見守るのは専門的な知識を要するし、技術を伴う必要があるとされているからだと思われます。

それよりなによりケースが膨大です。ケーススタディが追い付かないほどに状況が異なり、それにつれての対応も異なります。
人によってもことなり、その人が誰と関係しているかによってもことなり、さらにその人たちの関係は時間で流れます。
どこから考えを始めたらよいのか、呆然とすることもしばしばです。


そこで

CEO

そこで、考えました。
こんな方法があります。

以下の状況を想定します。











  • ままごとをしている A子ちゃんがいます。
  • そこへB子ちゃんが参加しました。
  • それを見ていたC子ちゃんが、入ろうとしたところ、B子ちゃんが拒否しました。
  • B子「わたしは、A子ちゃんと遊びたいの。だからこないで」というのです。
  • さて、それを見ている私たち大人は、どうしたらいいのでしょうか。


見守りの姿勢から類推すれば、そのまま見ていて、叩き合いになろうと、泣き叫ぼうと、「見ている」ということになります。
が、それは、見守りではなく、放置です。

子どもの気持ちを言葉にして改めて投げかける

私たちの行動は、以下です。
B子ちゃんにむかって「あ、そうか、入ってほしくないんだあ、そうかあ」といいます。
C子ちゃんには「はいりたいんだね、そうか、はいりたいねえ」といいます。
そして成り行きを把握します。

「いれて」「いいよ」と無理やり言わさないで

間違っても、「いれて」と言いましょうね、とか「いいよ」と言うんだよとかの強制を最初から行うものではありません。
「いれて」「いいよ」のやり取りの結果、入れてくれたとしても、仲良しにはなりません。
B子ちゃんが「いれてやらない」というからには根拠があるはずです。
子どもの心を具体的な言葉にして発しながら見守ります。
すると見えてくるものです。
思いもよらない過去の出来事があるのかもしれません。
それは「いれて」「いいよ」の言葉の遊びだけでは、探り出すことはできません。
代弁してくれる大人がそばにいて、自分の主張が通っていくことを認識して初めて、自分を出すことができます自分自身を「表現する」ための手助けが、見守りであり、上記のプロセスというわけです。
これが、心情に寄り添った保育、教育です。

子どもたちは共感してくれる人を探しています

鉄板ルールはない


ならば、といつも、この手法で乗り切ろうとするストレスが訪れます。
前述のとおり、相手によっても違う、時間によっても違う、その後の心の動きによっても違う心的環境が生まれます。
要は、上記のことを知り、正しい判断に「自分自身を導こう」とするのが目的です。
「書いてあった通りにした」という報告は誠にありがたいのですが、肝心なのは、書いてあった通りにしようとしてできなかったことに(あるいは、できたことに)心を砕き、次のステップを探る努力につなげることができるようにしよう、という心の姿勢が必要である、ということです。



2016年があけました。
今年も、どうぞ、よろしくおねがいいたします。

Vol 34 No. 81 1/8/2016
納得のいかない「いれて」「いいよ」は心に屈折の貯金をする

記録

2016年1月15日
加筆、訂正
2016年1月14日
加筆、訂正
2016年1月8日
記述

バナースペース

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