第35回くわな幼稚園学習発表会 きらきら の実施に協力をいただき、ありがとうございました。
いつも思うことですが、発表会の一日の出来事は、ほんとうに大きいです。
今日もそれを実感しています。
先週と同じ顔をして、目の前を通っていく子どもたちですが、「あの日あの時、舞台に立ったあの子なのだ」と思うと、心が熱くなります。
人は、その刹那ではなくて、多くの時間を背負って歩いていることに、改めて感動します。
舞台での一瞬を過ごすために、ひと時の緊張した時間が流れたはずです。
家族が準備してくれた朝ごはんの時間、一緒に車に乗った時間、車の窓から見た景色とともに流れた時間、階段でつまずいてブルーになった時間、そして友とともに舞台に立った時間、それらすべてが、集約されて心の中に残って、今日という日を幼稚園で過ごしているのですね。
いつも楽しいことばかりではなかったでしょう。練習が苦しいと泣きごとを思ったでしょう。
人と合わせることの大変さを、思って、重たい気持ちにもなったことでしょう。
それらの子どもたちの動きが 全て、成長につながるのですね。
そんなことを思いながら過ごした学習発表会でした。
そうしたら、私自身、無口になっていきましたね。
ぺらぺらと彼らの様子を言葉に変換してしゃべることすら、申し訳ない気持ちになりましたね。
偉大すぎる彼らの成長に、改めて、拍手を送り、感謝の念を伝えます。
成長してくれているのですね。
「ありがとう、その成長」と、心の中で念じています。
しかしながら、同じ思いの保護者さんばかりではありませんね。もっと成長するはずなのでは、もっと助けてくれる人があれば、次のステップはさらに大きいのでは、と自問する場合がありますね。
なぜだかわからないままに帰りの駐車場で心が重かった、そんな時は、もしかしたら、子どもの成長が自分の思いの中の成長と合致していなかったのかもしれません。
引き受けましょう。
それも、引き受けましょう。
大人がそれを引き受けようと引き受けまいと、子どもたちは成長しているのですから。
子どもたちが舞台に立つことで、私たちは多くの意味で考えるきっかけを心の中に持ちました。
彼らが元気に成長するために、幼稚園として、今、できることを、さらに探します。