来る週末に、第36回くわな幼稚園学習発表会「こころに」を開催します。
いろいろな意味で、心と気持ちが集約される行事です。
一年の集大成という位置づけでもあり、子どもたちの姿を「見る」という大人にとって大切な機会でもあります。
教師たちは日頃の教育の「成果」として、限られた時間の中に、思いを詰め込みます。
ただ、一年の学びのすべてがそこに、もちろん、詰まっているわけではありません。
あくまでも幼稚園の思いとしての一年の集大成です。
子どもにとっては、迷惑なことかもしれませんね。
そっとしておいてほしい、と望む子どももあるはずです。
ただ、子どもたちは素直で、集団の意欲(そんなものがあるとすれば)に対して、協力的で、懸命について来てくれます。この けなげさ が、「よく一緒にいてくれたね」という気持ちと混ざりあって、終了後に流す教師の涙の所以です。
そして、発表会には けいこ がつきものです。
幼児の生活の中で、けいこほど苦労なものはありません。
子どもとは、次々と、新しいことに目が行き、過去を忘れ、現在をも忘れて未来を思うのがその姿ですから、いささか、困難があるわけです。
ですから「発表」という場面にクラスの友達とともに向かうことができるのは、教師の誘導によるものです。
子どもは、さらに素直で、実直なので、面白くないことはしません。
教師は、日々の面白くない けいこ をいかにして、教育的価値とともに動機付けして、面白味を増し、毎日を過ごすかによって、当日へと時間を進めます。